山下三尺棒踊りは,山下地区に昔から伝わる伝統芸能です。元々は,戦に出かける人びとを鼓舞するための踊りだったようです。
本校では,4年生以上の児童が全員で敬老会,運動会など地域の方に見ていただける場で披露します。
教えてくださるのは「お師匠さん」と呼んでいる保存会の方々です。
上の動画は,夏休みにしている練習の場面です。
一番手前で踊っているのが6年生です。踊り始めて3年,さすがに堂々としています。順に,5年生と6年生が混ざって6人一組で踊っています。
一番奥の,少し離れたところでお師匠さん方に手ほどきしていただきながら踊っているのは,今年習い始めたばかりの4年生です。まだうろ覚えのところがあるので,お師匠さん方の動きを見ながら少しずつ覚えています。
この日は,雨が降っていたので体育館で練習しましたが,ふだんはドアの向こうに見えている中庭で踊っています。
お父さんやお母さん達は,係になった保護者の方を中心に,交代でお茶の準備をしてくださいます。
踊る子ども達,丁寧に,熱心に教えてくださるお師匠さん達,あたたかく見守り,声をかけてくださる保護者の方達や先生方・・・。
この風景が,毎年,夏休みに繰り返されています。
夏休みの夕方,学校に集まって稽古するのは,お師匠さん方も子ども達も大変かもしれませんが,途絶えずに毎年継承されていくのは,ふるさと山下を誇りに思い,大切にしたいという愛情です。